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東叡山 天台宗について

天台宗の歴史

天台宗の歴史

天台宗は伝教大師最澄上人(767~822)によって開創され延暦二十五年(806)朝廷より公認されました。 伝教大師は近江国(現在の滋賀県)に生まれ、近江国分寺で修業、さらに当時の都、平城京(奈良)で勉学に励みました。しかし奈良仏教に飽き足らず、 故郷の比叡山に籠もり、十二年間求道と研鑽の毎日を送りました。やがて都を平安京(京都)に移した桓武天皇の期待に応えて、新仏教確立のために中国へ渡りました。 中国では天台山において正式に天台法門を学び、さらに密教、禅法、戒律を伝承して帰国。これらの法門を総合した雄大な教理論をもつ日本天台宗を比叡山に興しました。 また、比叡山は京都御所の鬼門にあたる所から朝廷の安寧と五穀豊穣を祈る鎮護国家の道場となり、嵯峨天皇より延暦寺の寺号を賜りました。
やがて日本天台宗の思想は弟子たちによってさらに深められ、浄土教も加えて日本文化に大きな影響を与え、数々の名僧(円仁、円珍、良源、源信、慈円 等)を生みました。 さらに鎌倉仏教の祖師たち(法然、栄西、道元、日蓮、親鸞、一遍 等)を輩出し、比叡山は日本仏教の母山と呼ばれています。

天台宗の教え

天台宗の教え

天台宗の教えの根本は法華経の説く一乗仏教、すなわち全ての人々が分けへだてなく仏になれる教えです。また法華経は最高の真理「諸法実相」を説いています。 すなわち「この世の中に存在するもの(諸法)は、全てのものがそのまま真理のあらわれ(実相)である。」というのです。この見方を体得したとき、 私たちは仏さまの眼でこの世界を見ることができるのです。そしてこの可能性を私たちは誰でも持っています。すなわち仏さまになる種(仏性)を持っているのです。 仏道修行とは、この仏の種を育てることであり、そうなるとこの世では心安らかに、またこの世の命が終わっても永遠の仏の命を頂くことができます。
修行とは、身を慎しみ(戒律を守る)、自分の心を静寂に保ち(座禅、写経、読経等をする)、自分の心を静かに観察する(止観を行う)ことです。 そうすると数々の自分の愚かな行動に対する後悔が生まれます。それを真摯に反省(懺悔)することを通じて新しい世界へ目が開かれていきます。
そうすれば一念三千(自分の心に対応して外の世界があり、一瞬一瞬のうちに永遠を生きていることが実感できること)、煩悩即菩提(迷いを断ち切った彼方に悟りがあるのではなく、 迷いそのものの中に悟りを求めることができる)、生死即涅槃(日常生活そのものの中に安定した心を見つける)などの真理を身につけることができます。
そうすることによって、至らない小さな自分が目に見えない大きな力(仏さまの力)に生かされていることを知り、感謝の気持ちが生じ充実した人生を送ることができるのです。


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